人づてに聞く話は、よほど注意した方がよろしい。
ここのところ、チャーターの仕事が多い。
2台口、3台口の仕事で、同僚とも顔を合わせる。
忙しい時期には、観光バスが足りなくなり、普段はお付き合いのないような地方のバスが来たり。
スタンバイは、15分〜10分前。
私が先に着くこともあるし、バスが先のこともある。
そんな中、3台口の仕事で、添乗員さんが既にホテルの前でバスを待っていた。
私のグループの添乗員さんは男性だから、この女性ではないだろう。
でも、そこはご挨拶。
どうにも困った様子。
彼女のグループ用のバスがまだ現れないんだと。
既に、待機していたのは私のグループ用であった。
これは、前振り。
私がそちらのバス会社と交渉した後に、そちらのガイドが到着した。
私の同僚である。
渋滞のためにバスは遅れているとのこと。
普通、渋滞考慮して出発するでしょ〜?
良くある言い訳でしょ〜と、私は内心思った。
そんな中、添乗員女史が私が担当するグループに、たいへん、意地の悪い女性がいるとおっしゃる。
意地が悪いとは?と聞くと、無残にも、その意地悪婆さんは、添乗員女史の連れている方たちに、ことあるごとに「いちゃもん」をつけるのだと言う。
こっちのグループの方々が徐々に親しくなって和んでいるところに、爆弾投下をなさるのだと。
せっかく、イイ雰囲気なのに〜と。
曰く、ま〜ったくうるさくてかなわない、常識ないのね、とか。
なんなの、あなたたちは?お行儀が悪い・・・とか。
あ〜ら、今日は大人しくしてられるのね( ̄‥ ̄)=3 みたいな?
(・0・。) ほほーっ
うちのお客様に、そのような方がねぇ。
どなただろうか?と、私はアンテナを張る。
当たり前の話が、接客業務上、お相手の様子には気を配る。
どんな方たちなのかな?
どんな話題が好きなのかな?
昨日、スイスに降り立ったのか、これからスイスから出立するのかで話の展開は変わって来るからね。
私は、その意地悪婆さんってどなたなのか?とアンテナを張った。
ご夫婦連れで、ご主人の方は良いんですけどね〜 なお話。
が!
分からなかったのだ。
こう言う年になると、人相と言うのが分かるようになるから、それとなく拝見していても、この人、神経質そうと方は何名かいらっしゃって、でも、意地悪婆さんは特定できなかった。
快晴で、この方たち、ツェルマットを皮切りに、シャモニもユングフラウも、全て晴れだったと言うラッキーな方たち。
ご機嫌は、ごもっとも。
けっこう、見る目がある私にも文句垂れのご婦人は分からなかった。
よほど、どなた?と、先の添乗員女史に聞きたかったくらい。
さぁ、仕事は無事完了。
3台口で、2台は同じホテルから、もう1台は別ホテルからで、でも、最終出発地は白鳥の広場だったのでガイド仲間は打ち揃った。
さぁ〜 お見送り。
清々しいね。
昔ながらのスイスの夏だね。
朝晩、涼しいし、日中のこの快晴と直射日光。
湿気を除いたら、昔ながらの最高の夏日だ。
解散後、同僚が私に向かって、こう言った。
ひよちゃんとこの添乗員さん変わってるって、言われたの。
(へ?情報、違う?)
(営業さんかなぁ?とお見かけはしてたんだけどね、いつものようにやって下さいとも。でも、要所要所で「橋は、いつ焼けたんでしたっけ?」とか聞かれたくらいで、違和感なかったんだけどな)
ほか2台口は、若手の女性添乗員さんだったのね。
妙に、知ったかぶりで(その実、知らない)、いろいろとお客さまにもストレスを与えてて、たいへんなんだって、と。
(・0・。) ほほーっ
私は、気付かなかったけどね。
唯、いきなり、ウィリアム・テルのお話をされると、お客さま、喜びますよと耳打ちはされた。
(・0・。) ほほーっ
ウィリアム・テルねぇ。
そりゃ、ストーリは知ってるけどね。
5フラン硬貨を出して、最後、カペル広場で、そのデザインの説明からウィリアム・テル伝説を話しましたわよ。


5フラン硬貨です。
無事、ミッション完了。
意地悪婆さん、発見ならず。
意に反して、添乗員氏が変わってると最後耳打ちされた、そんな日でしたわ。
情報は、多いにこしたことないし、でも、濾過することもお忘れなく。
ちょいと聞いた話を真っ向から受けることはない、そんな話です。
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